金. 1月 31st, 2025

JavaFXとは何か

JavaFXは、Javaのリッチクライアントプラットフォームの次のステップとして設計されています。これは、デスクトップ、モバイル、組み込みシステムなど、さまざまなデバイスで実行できる豊かなWebアプリケーションを作成し、配信するためのソフトウェアプラットフォームです。

JavaFXは、Java仮想マシン上で動作するリッチインターネットアプリケーション (RIA) のGUIライブラリであり、Java SE 7 Update 2以降に標準搭載されています。Swingとは異なり、FXMLと呼ばれるXMLとCSSを併用してデザインを記述します。

JavaFXは、データの保存と取得、およびほとんどの操作をローカル(つまり、クライアントマシン)で実行するリッチクライアントアプリケーションの開発と展開のためのオープンソースプラットフォームを提供します。JavaFXアプリケーションは、デスクトップ、Web、モバイル、組み込みシステムなど、さまざまな環境で一貫して実行されます。

JavaFXは、Microsoft Windows、Linux(Raspberry Piを含む)、macOS、iOSとAndroidを実行するモバイルデバイスなど、さまざまなデバイスでのデスクトップコンピュータとWebブラウザのサポートがあります。2018年のJDK 11のリリースにより、OracleはJavaFXをOpenJDKの一部としてOpenJFXプロジェクトの下に置きました。これにより、その開発のペースを上げることができました。オープンソースのJavaFXPortsはiOS(iPhoneとiPad)とAndroidで動作します。関連する商用ソフトウェアである「Gluon」は、これらの同じモバイルプラットフォームと追加の機能をサポートし、さらにデスクトップもサポートします。これにより、単一のソースコードベースでデスクトップ、iOS、Androidデバイスのアプリケーションを作成することができます。

JavaFXのダウンロード方法

JavaFXは、Java Development Kit (JDK) の上に構築されたスタンドアロンのコンポーネントです。したがって、JavaFXを使用する前に、JavaFXと互換性のあるJDKをインストールすることを検討する必要があります。例えば、JavaFX 21を使用する場合は、JDK 21のインストールが必要です。

JavaFXのダウンロードと設定の手順は以下の通りです:

  1. OpenJFXのホームページにアクセスします。
  2. 「ダウンロード」に進み、「JavaFX Windows SDK」または「JavaFX Mac SDK」をクリックします。
  3. ファイル openjfx-11.0.2_windows-x64_bin-sdk.zip(Windowsの場合)または対応するMacのファイルをダウンロードし、デスクトップなどに保存します。
  4. ダウンロードが完了したら、EXEまたはDMGファイルをダブルクリックしてインストーラを実行します。
  5. インストールウィザードの手順に従ってインストールを完了します。

以上の手順により、JavaFX SDKがインストールされます。デフォルトのインストール場所は以下の通りです:
– Windowsの場合: C:\\Program Files\\JavaFX\\javafx-sdk- version
– Mac OS Xの場合: /Library/Frameworks/JavaFX.framework/Versions/ version-number

以上がJavaFXのダウンロード方法になります。次に、JavaFXのインストール手順について説明します。

JavaFXのインストール手順

JavaFXのインストールは、ダウンロードしたJavaFX SDKを展開し、環境変数を設定することで行います。以下に、具体的な手順を示します:

  1. ダウンロードしたJavaFX SDK(openjfx-11.0.2_windows-x64_bin-sdk.zipなど)を適当な場所に展開します。展開すると、javafx-sdk- versionという名前のフォルダが作成されます。
  2. 環境変数PATH_TO_FXを設定します。この環境変数は、展開したJavaFX SDKのlibディレクトリを指すようにします。Windowsの場合、コマンドプロンプトで以下のように設定します:
    set PATH_TO_FX="path\to\javafx-sdk-21.0.1\lib"
  3. これでJavaFXのインストールは完了です。JavaFXを使ってアプリケーションをコンパイル・実行する際には、--module-pathオプションと--add-modulesオプションを使って、JavaFXのライブラリを指定します。例えば、以下のようにします:
    javac --module-path %PATH_TO_FX% --add-modules javafx.controls HelloWorldFX.java
    以上がJavaFXのインストール手順になります。次に、JavaFXの使用開始について説明します。

JavaFXの使用開始

JavaFXを使用するためには、まずJavaFXアプリケーションの基本的な構造を理解する必要があります。以下に、JavaFXアプリケーションの基本的なコード構造を示します:

public class Main extends Application {
    public static void main(String[] args) {
        launch(args);
    }

    @Override
    public void start(Stage primaryStage) throws Exception {
        primaryStage.show();
    }
}

このコードは、JavaFXアプリケーションの最も基本的な形を示しています。Applicationクラスを継承し、startメソッドをオーバーライドしています。startメソッドは、JavaFXアプリケーションのエントリーポイントとなります。

次に、JavaFXアプリケーションのGUI部品を作成し、それをシーンに追加します。以下に、ラベルを作成し、それをシーンに追加する例を示します:

@Override
public void start(Stage primaryStage) throws Exception {
    Label label = new Label("Hello JavaFX!");
    BorderPane pane = new BorderPane();
    pane.setCenter(label);
    Scene scene = new Scene(pane, 320, 240);
    primaryStage.setScene(scene);
    primaryStage.show();
}

このコードでは、Labelクラスを使用してラベルを作成し、それをBorderPaneに追加しています。そして、そのBorderPaneSceneに追加し、そのシーンをStageに設定しています。最後に、showメソッドを呼び出してウィンドウを表示しています。

以上がJavaFXの使用開始になります。これらの基本的な概念を理解すれば、JavaFXでリッチなGUIアプリケーションを作成することができます。さらに詳しい情報やチュートリアルについては、OpenJFXの公式ドキュメンテーションを参照してください。.

By jakoten

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