金. 1月 24th, 2025

yumとは何か

yum(Yellowdog Updater Modifiedの略)は、LinuxのRedHat系ディストリビューション(CentOSやFedoraなど)で利用されるパッケージ管理ツールです。Debian系ディストリビューション(Ubuntuなど)で利用されるAPTに相当するものです。

パッケージ管理ツールとは、OSへのソフトウェアの導入と削除、依存関係の整理などを行うツールです。RedHat系ディストリビューションでは、ソフトウェアはrpm形式のパッケージ(.rpm)が使われています。また、ファイル形式.rpmと同じ名前のパッケージ管理ツール「RPM(RPM Package Manager)」も存在します。

yumRPMの違いは、yumRPMの高機能版と考えて良いです。具体的には、yumRPMにパッケージの自動更新機能と、依存性の解決機能を加えたパッケージ管理ツールと言えます。また、yumではパッケージの集合であるリポジトリーと連動しており、リポジトリから未インストールのパッケージを検索できます。

そのため、基本的にパッケージ管理ツールにはyumを使うと良いでしょう。また、内部的にはyumRPMを使用しているので、yumでインストールしたパッケージとRPMでインストールしたパッケージが競合することはありません。

さらに、yumの後継としてDNF(Dandified Yum)も登場しています。DNFは、Yum 3.4をフォークした後継ツールで、yumの問題点であった「ドキュメントの整理」「依存性解決のアルゴリズム改善」「メモリ使用量の改善」など多くの改善がされています。Fedora22では、デフォルトのパッケージ管理ツールにDNFが採用されており、CentOS7などでも使用することができます。

Javaをyumでどのようにアンインストールするか

JavaをLinuxのパッケージ管理ツールであるyumを使用してアンインストールする方法は以下の通りです。

まず、アンインストールしたいJavaのバージョンがインストールされていることを確認します。これは、java -versionコマンドを実行することで確認できます。

次に、yum removeコマンドを使用してJavaをアンインストールします。このコマンドは、指定したパッケージとその依存関係を削除します。具体的なコマンドは以下の通りです。

$ yum remove java-1.8.0-openjdk

このコマンドを実行すると、Java 1.8.0 OpenJDKとその依存関係が削除されます。

ただし、Javaのバージョンによっては、同時にインストールされるパッケージ(例えばjava-1.7.0-openjdk-headless)もアンインストールする必要があります。これらのパッケージが存在するかどうかは、yum providesコマンドを使用して調べることができます。

最後に、Javaが正しくアンインストールされたかを確認します。再度java -versionコマンドを実行し、Javaのバージョン情報が表示されないことを確認します。

以上が、yumを使用してJavaをアンインストールする基本的な手順です。ただし、具体的な手順はインストールされているJavaのバージョンやLinuxディストリビューションにより異なる場合がありますので、ご注意ください。

依存性を考慮したアンインストール

ソフトウェアをアンインストールする際には、そのソフトウェアが依存している他のソフトウェアやライブラリについて考慮する必要があります。これは、アンインストールするソフトウェアが他のソフトウェアの動作に影響を与える可能性があるためです。

例えば、yumを使用してJavaをアンインストールする場合、Javaが依存している他のパッケージも一緒にアンインストールされます。これにより、Javaとその依存パッケージが他のソフトウェアの動作に影響を与える可能性を排除できます。

しかし、全てのパッケージ管理ツールが依存性を考慮したアンインストールをサポートしているわけではありません。そのため、パッケージ管理ツールを使用してソフトウェアをアンインストールする際には、そのツールが依存性を考慮したアンインストールをサポートしているかどうかを確認することが重要です。

また、依存性を考慮したアンインストールを行う際には、アンインストールするソフトウェアがシステムの重要な部分に影響を与えないかどうかを確認することも重要です。例えば、あるソフトウェアがシステムの基本的な機能に必要なライブラリに依存している場合、そのソフトウェアをアンインストールするとシステムが正常に動作しなくなる可能性があります。

以上が、依存性を考慮したアンインストールについての基本的な説明です。具体的な手順はインストールされているソフトウェアやパッケージ管理ツール、そしてそのソフトウェアの依存関係により異なる場合がありますので、ご注意ください。

完全なアンインストールを確認する方法

Javaなどのソフトウェアをアンインストールした後、そのソフトウェアが完全に削除されたかどうかを確認する方法は以下の通りです。

  1. コマンドラインを使用する: アンインストールしたソフトウェアがコマンドラインから利用可能なものであれば、そのソフトウェアのコマンドを実行してみます。例えば、Javaをアンインストールした場合、java -versionコマンドを実行してみます。このコマンドがエラーを返す場合、Javaは正しくアンインストールされています。

  2. パッケージ管理ツールを使用する: yumなどのパッケージ管理ツールを使用して、アンインストールしたソフトウェアがシステムから削除されたかどうかを確認することもできます。例えば、yum list installed | grep javaコマンドを実行して、Javaがインストールされていないことを確認します。

  3. ファイルシステムを確認する: ソフトウェアがインストールされていたディレクトリを確認して、そのソフトウェアのファイルが存在しないことを確認します。例えば、/usr/lib/jvm/ディレクトリを確認して、Javaのディレクトリが存在しないことを確認します。

以上が、ソフトウェアが完全にアンインストールされたかどうかを確認する基本的な手順です。ただし、具体的な手順はインストールされているソフトウェアやLinuxディストリビューションにより異なる場合がありますので、ご注意ください。

By jakoten

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です